テディ

私は長らく「友達」というものを持たずにきた。私はひとより長く「学校」という閉鎖空間に身を置いていたから、「友達」っぽい存在はあった。でも、それは便宜上。

家庭環境の複雑な中で育ったので、多分同い年の子より、早く「大人」になってしまった事も要因としてあると思う。

私は自分で自分を不器用に育ててしまった結果、幼稚なままの私を、自分の奥底に残してしまった。

闇猫は、そんな幼い私を「テディ」と呼んで可愛がってくれる。2歳のテディ。やっと見つけてもらえた。

 

今後、2歳の私が成長するのか、はたまた2歳のままなのかは本人にも分からない。

ただ、思うのは私の内にある「テディ」の存在によって、素の自分がもっと自然で、柔軟になるのではないかとういうこと。

友達は100人もいらない。時間はあっても、体力、気力、経済力…、何もかもかも足りない。こんな私でも友達だと思って関わってくれている人には感謝しかない。

 

2歳のテディは、闇猫だけしか知らない。きっと今後も。